答辞。うまくいきました。

初めて教室にお越しくださったのはもう10年くらい前になるかもしれない。

わたくしがまだ「教室」という名のスペースを持っていなくて、知人の事務所やアトリエを間借りしていた頃だ。

Rちゃん は、色白で清楚で賢そうな素敵な女性。という印象。

 

滑舌が良くなくて会社での電話応対がうまくいかない

 

ことが当時のお悩みでした。

聞いてみればめっちゃ言いにくい社名。そりゃ仕方ない、と苦笑いしあったかなぁ。

 

そんな彼女、期限付きのレッスンがほどなく終了するも、

その後もまたちょくちょくと発表会や個人レッスンに顔を出してくださっていました。

 

そして月日は移ろい、彼女の転職や再挑戦などご報告をいただきながらのこの春。

再挑戦で猛勉強の末、見事国家試験に打ち勝ち、次のステージへと駒を進められました。

 

そんな彼女の頑張りやひたむきさ、誠実さが周囲にも伝わるのでしょう、

ことある度に「代表スピーチ」の座に付けられてしまう彼女。

 

「もうね、人生で一番苦手で困ることなのに〜」

とブーブーヒーヒー言いながら練習にやってくる。

 

今年、学び舎を卒業するにあたり答辞を読んだ彼女。

卒業式当日、  いま、終了した  と、

メールが届きました。

読む だけにもかかわらず、一生懸命取り組んで練習して、

納得いく読み方を手に入れて臨んだ旅立ちのシーン。

結果は上々で、先生方や先輩方に大いに絶賛していただいたらしい。

嬉しい報告メールでした。

 

新しい環境、新しい職場でも

Rちゃんらしさを振りまいて、周囲をほっこり安心させていってほしいと思います。