吹田市にある女子大の大講堂で行われた、大阪府と豊中福祉会の合同イベント、
その総合司会に行ってきました。
メインは後半。
イケメン俳優集団 D-BOYSの主力メンバー、柳 浩太郎クンのトークショー。
ファンの女の子たちが全国津々浦々から集まって、1400人収容の会場は満席。
イベント自体は入場無料。集まってもおかしくはない。
朝も早よから講堂下の階段を陣取り始める女子女子女子・・・・・・・。
「高次脳機能障がいへの理解と支援普及事業」
と、書かれた立て看板の下で
「キャハハハハハハッ」と黄色い声。
イベントの主旨は「中途障がい者への理解と支援」。
大阪府のスタッフ、そして豊中福祉会のスタッフ、共々に
「こんな大きなイベント、やったことありません・・・・」と不安げ。
かくして
不安を残しつつも無事開場し、
前半の音大チームによる演奏や大阪府からの取組み報告、
中途障がい者の家族による発表、などが滞りなく進み、後半へ。
柳君は17歳で事故にあい、高次脳機能障がい を負いながら
俳優として復帰、不自由な体と付き合いながら
「障害(生涯)役者」として生きるのが僕の使命 と
精力的に講演活動をしている。
ご挨拶 程度に 講堂の裏側の人目のないところで 顔を合わせた。
事故の後遺症で目線をまっすぐあわせることは出来ないらしい、
が、彼は、それはそれは 綺麗で凛とした 美しい男の子 だった。
「ども、やなぎです。」
聞いた声はそれだけだったが、
はにかんだ笑顔が印象的だった。
彼のマネージャーを含む全てのスタッフが心配していた、
障がいによる「記憶が飛ぶ」現象も起きず、
彼は話しにくい口元を一生懸命動かし、最後までノーミスで1時間話しきった。
あんなにたくさんいた女の子たちがどこに座っているのか判らないほど
会場は静かに彼の話を聞いていた。
看板の下で黄色い声を出していた彼女たちだが、真剣に聞いている。
大阪府は、高次脳機能障がい に特化したグループホームの設立に
今、心血を注いでいる。
全国的にも先駆けとなるスピードなのだそうだ。
生死をさまよう事故や病気に合いながらも、
奇跡 といわれ 生かされた命。
なのに、その命が、働く場所もなく、住む場所もなく、
昼も夜もただ、居場所を求めている、
それが今の社会の現実。
「 明日、わが身のこと になるかもしれない 」
福祉会の施設長の言葉が身にしみた。
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