我が家の門先に置いてある朝顔の鉢にやってきた珍客。
わたくしが出かけようとした矢先、
ひらひらへらへらやってきて、
丁度わたくしの足元に合った鉢の隅へ、
へとっ くっつきました。
そう。「蛾」ですが、この美しさったら見事です。
大きさは約10~12センチ。結構でかい。
羽には「食わないで印」目玉模様。
ずいぶん昔に山奥で見たことはありますが、
こんな中途半端な市街地で飛んでいるなんて。
出かけるのも忘れ、しばしみとれるわたくし。
薄いグリーンがかった、限りなく涼やかな淡いミントブルー。
早速ちょいと調べてみました。「オオミズアオ」君といいます。
成虫はなんも食べないそうです。(口が無いのですって)
幼虫は7~10センチにもなる巨大芋虫です。
マニアさんも結構いて、繁殖させたりしているようですが、
この姿をひとめ見れば納得です。学名の和訳は
「月の女神」。色・姿もすこぶる美しいのですが、
わたくしは、こやつの「もすもす」なところにやたら惹かれます。
びろうどの毛並み。葉脈残した葉っぱのカタチの触覚。
反対側からも丁度見られるようにとまっていたので
お腹側もじっくり見せていただいたのですが。
「もすもす」 しております。
「かっわえええええ!」 お目めくりくりです。
触覚が「モスラ」です。ああ。血が騒ぐ。
飼いたい。育てたい。羽化させたい。
わたくしが家を出た後、家人が更に接写を企んだところ、
「ば~か」と言わんばかりに彼らの体に触れんばかりの距離で飛び回った後、
すいすいぃ~と隣家の屋根を鳥のごとく越えていきましたとさ。
個体数の少ない希少種らしいです。珍客登場に
紹介意欲を掻き立てられた次第です。
コメントをお書きください